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死を迎えた僕に、君に逢う術はない。
でも、君の姿は見えているし、君の言葉もちゃんと聞こえているんだ。
人は死んだら天国か地獄か、どちらかに送られるなんて話はよく聞くけれど、どうやら僕は天国に逝けたらしい。
これも君のお陰かな?、なんて。
だから今度は、僕が君にあげる番だ。
たくさんの感謝の気持ちを君に送るよ。
死を迎えた僕に、何かを買ってあげることは出来ない。
面と向かってお礼も言えないし、君と一緒に生きる約束も守れない。
だからせめて、僕が出来る精一杯の方法で伝えるよ。
君の大好きなあの虹に、僕の想いを乗せて贈ります。
少しだけ待っていてね。
この空から君の元へ届けるから――
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