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兄と少年の抱き合う姿、それはまるで絵画のように綺麗な姿でした。
その意味を知らず、純粋な少女はただその綺麗な姿に胸騒ぎを感じるだけでした。
幾日かたっても、その時の光景は記憶に残りました。
兄が転びそうになった少年を抱き止めた時、二人がじゃれ合っている時、少女はあの光景を思い出しました。
兄に何か訊きたいと思っても、どういった風に、以前に何をきけばよいのか分からずにただ時間が過ぎていくだけでした。
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