歌物語 ―1―

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空の月がはっきりとみえて、寒い夜のことでした。故郷から離れた、とある街にその女性はいました。彼女はなかなか寝付けずに起きていました。彼女は最近、昔の頃の夢をよくみていました。彼女が家族と一緒にいた時代…少女だった頃のことです。ようやく、眠りの気配が近づいてきて、次第に彼女の瞼は閉じていきました…

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