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昔々、あるところに四つの国があった。
四つの国は、元々一つの国。
神が収める国、神国であった。
しかし真王が死に、バラバラになってしまった神国は国を四つに分けることにより負担を軽減しようとした。
真王の息子は、空の上の国、天国を作りそこの天王に。
真王の弟は、魔素が濃い地域に魔の国を作りそこの魔王に。
真王の兄は、そのままそこで民と騎士と共に人国を作りそこの剣王に。
そして、真王のただ一人の親友が。スラム街の人や奴隷を連れて地下へ夜の国を作りそこの夜王に。
こうして、争いは収まり世界は平和になった。
しかし、今度は四つの国で戦争が始まった。
最初は同盟を結ぶはずが、どんどんこじれて戦争へと発展してしまった。
「魔の国に栄光あれ!」
「天の国に栄光あれ!」
「人の国に栄光あれ!」
「夜の国に月明かりを!」
この掛け声と共に子供でさえ戦う時代へと突入してしまった。
5000年間、戦争が続き。
戦争を収めたものがいた、そのものの名は、「田中」
田中 正人
地球人だった。
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