親友

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「あのね、あるミッションを頼まれてて、あと二人までなら仲間にしていいって言われたの。だから、マリリンとケンをチームに入れたいんだけど、いい?」 私がそういうと、マリリンは少し考えてからいった。 「そうね……たしか、ケンも暇だったはず。だからモチロン、オッケーよ!それに、今は冬休みだものね。」 そう。長い休みは、訓練生にとってはとても助かるのだ。何故なら、『友達とお泊り会する~』とかなんとか言って、長いミッションにも出れるからである。 私達は、訓練生である事を原則、親に話してはならない。 だから、何かと理由をつけなくてはならないのだ。 「ありがとう!!じゃあ、ケンを見つけたら、談話室にいこっか?」 談話室、というのは、誰かに聞かれないように話せる場所である。通常は、ミッションの説明に使われる。 ところで、ケンを見つけるのは、ごく簡単だ。耳を済ませていれば、必ずどっかで騒いでいる。何せ、訓練生の中で一番のトラブルメーカーなのだ。 ………という冗談はさておき、私はケンに電話をかけた。
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