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走っている後ろから真久の叫び声がした。
「知世は俺達が守る!たとえこの体が食われても!!」
その言葉に俺は胸を打った。
なんていい言葉を言うんだ。
自分が犠牲になってまで…
真久はいい奴なんだ…
「真幸さん、汽車が!」
「え? あっ!」
なんということだ。
汽車がブレーキをかけながら駅に向かってるではないか!
このままだと突撃しちまう!
なんとかして止めないと!!
でもそんな簡単に行けるわけなくて………
汽車は駅に突撃をした。
「きゃあ!」
「うわああ!」
凄い疾風をおこしながら汽車は左へ倒れる。
前方車両は倒れ、コンクリートの床にヒビが入り、やがて割れてしまう。
白い煙が漂う中から、小さい恐竜達が俺に襲いかかってきた。
「なにっ?!」
「真幸さん!」
汽車に乗っていたのか?!
「真幸さん!」
知世……には襲わない!
ってことはコイツら、あのデカイティラノサウルスの仲間か!!
くそっ!
振りほどけない!
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