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「知世…お姫様だったのか!?」
で、あのデカイ恐竜は兵士だったのね!!
ぐわっ!頭混乱してて乙女言葉になってるじゃない?!
ヒイイイイッ!!
「知世姫、返りましょう」
王妃様がそう言うと共に、真久と俺は知世を見届ける。
だが知世は途中で足を止め、俺達を見つめた。
「王妃様、少し待って下さい」
「知世姫?」
知世が俺達に向かって走ってくる。
そして手を広げると、俺と真久二人を抱きしめた。
「!?」
「と…知世?!」
な、なんだ?!いきなり!?
「ありがとうございます…真久さん、真幸さん」
そう言って真久の頬と俺の頬にキスをしてくれた。
えっ・・・キスっ!?
「また会いにきてもよろしいですか?」
強く抱きしめる知世。
苦しくない程度に優しく、強く抱きしめる。
「いいよ。でも逃げるなよ?恐竜と戦うのはこりごりだからな」
真久…………
「…はい…」
「知世姫、行きますよ」
「はい。王妃様」
「元気でな…知世」
「真幸さんも…元気で…」
そう言って知世は城へと帰って行った。
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