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それから一年後…
城で働くことになった俺と真久は、知世の近くにいた。
「真幸さん、鳥に好かれていますね」
好かれているんじゃない。
真久が俺の頭に鳥の餌を置いたから近寄って来てるだけ。
「あ。真久さん、私にも下さい」
「うん。 ……あのさ、知世」
「はい?」
ん?
「俺達同じ年なんだし、その…『さん』付けはやめようぜ」
「え?でも…」
「姫だからとか関係ねーよ」
「……はい。いえ、わかった」
「よし」
……………………
「なあ真久。お前まさか知世と付き合ったり………してね?」
俺の言葉に真久は倒れる。
「な、なに言ってんだよ!」
「だってなんか恋人みたいでさ、俺邪魔なら退いとくけど?」
「違うんだよ!」
「ふぃ~ん?何が違うんですかぁ?」
「そ、そういう真幸は知世に恋してるだろ!?」
!!
「ひ、ひひひひ人の心を読むなああああぁぁ~~~~!!」
「ふふふ。真幸さんって面白い」
―END―
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