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バチン!!
火花の散るような音に振り向くと全ての鉄球が撃ち落とされていた。
「鉄屑ごときが調子に乗るなよ!?」
そう、メギア先輩の魔法で撃ち落とされたのだ。
「さて、お勉強の時間だ、カイン・バレット君。多人数に挑む事の愚かさを味わうがいい!!」
その言葉と共に色々な属性の弾が飛んできた。
僕にそれを防ぐ手立ては無い……
僕にできる事は目を瞑り、守れなかった先輩に心の中で謝ることぐらいだった。
弾を喰らう事はなかった。
マールス先輩が僕に背を向けて立っていた。
マールス先輩が全弾撃ち落としたのだ
「マールス先輩!!」
僕が声を掛けるのと同時にマールス先輩は片膝をついてしゃがみこんだ。
「君だけでもこの場から逃げてくれ……頼む……」
「そんな事……!?」
「お前たち何をしている?」
僕の声に被るように上から声がした。
上を見るのと同時に誰かが僕らの目の前に降り立った。
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