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また、目覚める。
指先に流れる血がポタポタと音を立てて、時間の経過を知らせる。
思えば悲しい事ばかりだった。楽しい事も少しはあったけど、滲んだ綺麗な幻のように明確には思い出せない。
足跡を辿るように、何もない人生を、時に焦燥に駆られつつも歩いて来てしまった。
なんでこんなにも
醜い世界に私を棄てたのですか?
何故、生きながら汚れるままに罪を犯させるのですか?
薄暗くなる視界、痛みを湛える胸から腹にかけての“穴”からは只 血が流れるばかりで、あぁ…やっぱり痛くない、痛くなどないのだからこれは現実ではないのだ。
そして闇が支配して私はまた繰り返し、地獄を見る。
“エルグハイム”の夢を
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