第一章、自己アピールは大事

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あの金髪ヤロー……わざわざ天空の城もびっくりな高さから落としやがって…… 騒ぎになったらどうするんだバカヤロウコノヤロウ。 しかも頭からだぜ頭から。 あいつ俺の事殺す気だろ。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」 デス声を出しながら頭をかきむしる。 あ、飛行機見えた。 さて、今の俺は冷静そうだが、実際は内心ビビりまくってる。 ただのオタクが天空の城もびっくりな高さから落とされて落ち着ける訳が無い。 どうすれば落ちずに済むだろうか。 「………あ、飛行石出せばいいんじゃね」 思い立ったが吉日それ以外は凶日という事で、目を瞑り手を握る。 次に目を開け手を開くと、そこにはしっかりと飛行石があった。 「よっしゃぁぁぁぁ!! あいつちゃんと仕事やってんじゃねぇか!!」 こりゃあ、お仕置きは亀甲縛り3日だな。 俺があの金髪ヤローのお仕置きを考えていると、飛行石から蒼白い光が溢れた。 直後、かなりのスピードで落ちていた俺の身体が急に減速しフワリと浮かび、ゆっくりと落ちていく。 さすがラピュタの遺産、俺に出来ない事をやってのける。 そこに痺れる憧れるゥ!
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