序章

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「クククク、人間ってホント欲深いね」 「欲がなければ人間ってヤツらは生きていけないのさ」 「欲ねぇ。ボクには分からないよ。あんな紙切れの束、異性……口にするだけ無駄なくらい欲しいモノが多いなんてことがさ」 「まあ、人間の考えなど理解する必要もないさ。だが、これだけは言っておくぞ――このゲームの勝者が宇宙で一番欲深き者になるってことをな」 「宇宙一欲深い者かぁ。まあいいや、そろそろ始めようよ。そんな宇宙一欲深い者を決める〝ゲーム〟を――」  すべてが黒、闇しか存在しない空間で蠢く者は思い腰を上げ、会場へと向かう。  彼らが言う宇宙一欲深い者となる可能性を秘めたモノたちが集まる場所へと――。
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