プロローグ

4/11
前へ
/20ページ
次へ
だが俺は知っている '本当は才能や血筋が大きく、扱うことの出来る力に関係があること'を だが、王国はその事を先に述べた通り、王国は真に平等であり、格差などはない、といった風な虚報を公開しており、真実を公開していない 何故なら '例え才能や血筋が無くとも努力すればそこそこに使えるようになるため、まずは国民にやる気を出させよう'という、恐ろしく人を道具としてしか見ていないかのような、打算的な理由からだ 本当に吐き気がする 民を強制的に軍事入りさせる皇国も異様だが 王国はさらにその上をいっている とはいえ、その事を知るものは俺の所属する、黒焔傭兵団の隊長格の者だけのため 騒ぎや反乱などは起こってはいない 補則しておくが、皇国は確かに強制的に兵を集めるが、給金も高額であり、その家族へ食料の供給を行っているため、戦争が行われていなければ、毎日訓練するだけの楽な生活を満喫できる どちらが良い…とは一概には言えないが、今回の戦争で俺の所属する傭兵団は王国側に付くことになった まぁ、団長の決定だから、詳しい事はわからない 報酬が膨大だったのか、人質をとられたか、はたまた他の理由があったのか… それはいくら考えてもわからないことだ
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加