プロローグ

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ただ一つ分かっているのは俺の '戦いたくない' という、我が儘な…そんな感情だけだった 誤解をされないように言っておこう 俺は別に自分から傭兵団に入ったわけではない むかし…とある惨劇の最中にあった俺を、若かりし頃の団長が助け、行き場の無い俺を、団長が独断で傭兵団に見習いとして登録した という、いわゆる成り行きに流されてしまった…ってやつである とはいえ、団長に感謝していないわけではないので、俺は恩返し?と自衛の意味も含め戦闘の訓練や勉学(主に戦闘関連や怪我等の応急処置に魔法関係の)に励んだ そんなこんなで十年近くの時間が流れ、今や俺は'激戦区投入部隊部隊長'などという、傭兵団内で最も栄誉で最も平和から程遠い立場に成っていた まぁ…それには、俺の特異な性質に、扱う魔法が関係しているのだが……その内わかることなので今は保留しておくことにする そんな訳で俺の生い立ちも後押しして、俺は平和を好む野菜坊やなので、戦争所か、団内の喧嘩ですら……いや口喧嘩すらしたことが'俺本人'は無い そんなアホが戦争に駆り出されて生還できるかどうか考え、憂鬱になり我が儘になるのも致し方ないと思ってほしい
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