第1章

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蒼い宵闇を裂いて、紗雪(さゆき)は疾走していた。 今宵は、やけに敵の数が多い。 だが、いくら敵の数が多くても、倒せる自信はあった。 人気(ひとけ)のない神社の境内まで来ると、紗雪は足をとめてふりむいた。 蒼い月の光が、その凄絶なまでの美貌を冴え冴えと照らしている。
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