一章

2/25

177人が本棚に入れています
本棚に追加
/87ページ
福村「よし、全員使い魔の召喚は終わったみたいだな」 何とか、ヒナタと結子を落ち着かせて教室へ戻ると、担任の福村先生が入ってくる クラスの奴はそれぞれ頭や肩、机の上に召喚した使い魔を待機させている ちなみに、ヒナタは頭の上だ ウハッ!あったけ~ 福村「んじゃ、今から一時間は自由時間だ。各々、有意義に過ごすようにな」 福村先生は手元の出席簿を持つと、そのまま教室から出ていった ?「よっしゃ!自由や!女子の先輩見に行こうぜ!」 ?「ちょっと!?声がでかいって! 僕まで変態扱いされるじゃないか!」 先生が出ていった直後、いきなり一人の男子生徒が立ち上がり、もう一人の男子生徒の手を引っ張って教室から出ようとする 結子「男子のすることって、分からないわ。ねぇ~、スノウ」 スノウ「ギャウ!」 そんな様子を見ていた結子が、後ろでスノウと戯れている 勝「俺からしたら、いきなり目を突いてくる女子のほうが分からねぇよ。なぁ?ヒナタ」 ヒナタ「………」(コテン) あら、寝ちゃってるよこの子 ヒナタは俺の頭の上で、ぐっすりと眠っていた まだ体が小さいからなのだろう。その様子はとても愛らしい ギュッ! 結子「誰が冷酷で暴力的な女ですって~…」 勝「え!?いや、結子!?何もそこまで言ってな結子「問答無用」あ!イ、イタイ!ちょまっ!つねるの禁止だって!?」 そこまでいって、漸く背中から手を離す結子 しかも、周りに気づかれないようにやるとか、あんた、暗殺とか得意なんじゃね? 結子「………フン!スノウ、あいつが悪いわよね~」 スノウ「……ガ、ガウ………」(ブルブル) おい、脅してどうすんだよ スノウの足は生まれたての草食動物のように震えていた もうそりゃプルップルに スノウよ。強くあれ そんなスノウに、心の中で合掌する俺だった
/87ページ

最初のコメントを投稿しよう!

177人が本棚に入れています
本棚に追加