一章

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西野田「え、あ、はい!中学までの時期だと、魔力が体に完全に馴染んでおらず、使い魔召喚にも影響が出るため、それを防ぐために魔力が始めに安定すると言われる15、16才に召喚を行います」 初めは焦っていた西野田だったが、それも初めだけで、そのあとは落ち着いて説明を始めた にしても、よくあんなに覚えてるな……… 結子「あんたがばかなだけよ」 勝「おいこら結子。割り込んでくんじゃねぇよ」 まるで、思考を読んでいたかのようなタイミング。 ………やっぱりこいつ、心でも読めんのか? 福村「正解だ。魔力が安定するのは個人差があるが、国の管理が行き届くように、召喚士育成学校に入ってからの召喚が義務付けられている。逆に、安定していないときに召喚を行えば、合成獣……いわばキメラが出てくる。これは厳罰処分を受けることになっている。尚、お前らは全員召喚が終わっているので、いくら召喚しても、使い魔が変わることはない。……と、さて、ここまでは中学でやっているはずだ。大丈夫か?」 確認のため、福村先生が教室を見回す まぁ、分かりやすい説明だったしな。 それに、俺も合格はしているからな。少しだけだが、知識も残っているものがある ………使い魔は召喚しても同じってとこだけだけどな 結子「今知ってよかったわね」 勝「もう関係ない話なんだから、別にいいじゃねぇかよ」 くそ!家事もできないくせに威張りやがって! ……って、こいつ昨日はなに食べたんだ? 福村「んじゃ、どんどんいくからな~。こっからは召喚士としての基礎中の基礎だ。頑張ってついてこいよ
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