一章

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?「グルァァァァァァァァァ!!!」 ホールに響き渡るとてつもない咆哮 その声とともに、俺は暑さを感じた 「ド、ドラゴン……」 「マジか!?ドラゴンなんて、最上級じゃねえかよ!」 「てか熱い! どうにかなんねえのか!?」 結子の使い魔、スノウの前に現れたのは真っ赤に燃えるような赤色の巨体を持ったドラゴン 最上級に位置し、そのなかでも、上位にあたるレッドドラゴンであった なるほど、結子を指名したのはこれか……… 相手をする生徒の使い魔が上級以下だと、周りへの。特に、相手になった生徒への被害が大きくなるからな ナルシー「では、平井サン………準備はいいデスカ?」 結子「!?スノウ!飛んで!」 何かを感じ取ったのか、結子はスノウに指示をとばす すると、スノウは翼を広げ、ホールの天井近くまで飛んだ ナルシー「なるほど、空中戦デスカ。いい判断デスネ。しかし……」 バサリと、レッドドラゴンは翼をはためかせる ナルシー「もっと周りを見ましょうネ」 その瞬間に、ホバリング中のスノウの廻りに、複数の火の玉が現れる 結子「い、いつの間に!?」 ナルシー「これは意志疎通によって指示を出すものデス。扱いになれれば、これくらいできるようになりマスヨ?」 そんなことよりデス。と、ナルシー先生は続ける ナルシー「まだ、途中なんデスヨ!」 結子「ス、スノウ!防御を!」 スノウの周りの火の玉がスノウに向かって動く ズガガガーン 音とともに、空中が白い煙に包まれた ナルシー「………おヤ?」 ふと、ナルシー先生が首を傾げる スノウ「グ、グルゥゥゥ……」バサバサ 煙で包まれていた場所から、スノウがゆっくりと降下してきた 多少傷を負ってはいるものの、まだまだ大丈夫なようだ 氷属性で、火の攻撃耐えたのかよ……… ナルシー「おやおや、ずいぶんと賢い使い魔デスネ」 結子「最上級ですから。スノウ、まだいける?」 スノウ「ガウ!」 結子の問いかけに、大丈夫だと言わんばかりに返事を返すスノウ さすが、最上級。耐久力も違うのかよ
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