一章

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ナルシー「自分の周りの水分を凍らせて、盾にしましたカ……なかな考えましたネ」 目の前の結子たちを褒めながら、ナルシー先生は言った 結子「まぁ、あの火の玉のせいで、その水分が少なかったんですけどね」 確かに、スノウが全力出したら、あれくらいは防げただろうしな 実際、ナルシー先生も本気出させてなかったみたいだし 結子「さぁ、スノウ!さっきの借りを返すわよ!『アイスレイン』!」 スノウ「ガァァァ!」 スノウが叫ぶと同時に、レッドドラゴンの周りにいくつもの氷の粒が現れる 結子「クッ!やっぱり、相性が悪いわね………」 しかし、これもレッドドラゴンのせいであろう。粒の大きさがまだまだ小さい ナルシー「なるほど。周りに展開して逃げ道を防ぎましたカ」 結子「そういうことです。スノウ!ゴー!」 結子の合図と同時に、氷つ粒はレッドドラゴンに向けて次々に放たれる しかし、その時であった ユラッ 結子「!?ウソ!?き、消えた!?」 レッドドラゴンが揺れたかと思うと、その場から消えてしまったのだ ナルシー「詰が甘かったデスネ」 フレア「ガルァァァ!」 スノウの後ろ。声が聞こえたと思えば、次の瞬間には炎が、スノウに直撃していた ナルシー「『カゲロウ』。簡単に言えば、蜃気楼のようなものデスヨ」 つまり、幻覚で、フレアの姿を錯覚させていたと? さすが、担当教師だな スノウが光に包まれると、小さい姿に戻った 結子「スノウ、お疲れ様」 スノウ「キュゥゥ……」 結子がスノウを抱き抱える ナルシー「はい、今見てもらったように、皆さんには一年でここまでできるようになってもらいマス! ポイントとして、いかに魔力を効率よく使うのカ。また、戦闘時での状況判断デスネ」 ………あれをできるようにするだと? ハハハ、冗談のキツイお方だなぁ まるで、鬼畜ではないか ナルシー「出来なかった人には、先生と特訓デスヨ! やったネ!」 鬼畜がいました 先生、顔が恐ろしいくらいに笑顔です。もう本当に黒いですはい ナルシー「では、今日はここまでとしマス! 明日は、ペアでやりマスヨ」 ペアか……さて、どうしたものかな
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