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勝「なぁ、結子。一緒に組まないか?」
授業が終わり、結子と二人で寮に帰る途中に尋ねてみる
結子「………あんた、まだ友達作ってないの?」
何でだろうか…………すごく視線が痛い……
勝「し、仕方ねえだろ。まだ、クラスにも馴染めてねぇし………」
自己紹介失敗してるから恥ずいし…………
結子「はぁ………。いつものあんたはどうしたのよ。もっと積極的に動かないと、友達出来ないわよ」
さすがにぼっちは嫌だなぁ………
…………よし!くよくよしてても始まらねえよな!俺らしくもねえ!
勝「結子!俺、頑張って違うやつと組むぜ!」
結子「そう。ならいいわ。私も他の人と組んじゃったしね」
………へ?つまり、最初から俺と組むつもりはなかったと?
勝「まぁいいか。んじゃ、当たったら敵同士だな!負けねえぞ!」
結子「…………下級で最上級に?」
そうでしたね。分かってましたよ!
勝「でも、重要なのはランクじゃねえよ!見てろよ結子。負け犬でも遠吠えはするんだぜ!」
結子「…………ダメじゃん」
そうでしたねチクショォォ!
ここは窮鼠猫を噛むだったか!
結子「とりあえず、明日の午後までにはペア作りなさいよ。それじゃ、また明日」
勝「おう!んじゃ、またな」
結子は手を振りながら、女子寮の方へ歩いていく
勝「おっしゃぁ!やってやるぜぇ!」
夕焼け色に染まった空に向かって、俺は拳を突き上げる
下校中の生徒に白い目で見られたのは言うまでもなかった
グスン
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