一章

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勝「なぁ、結子。一緒に組まないか?」 授業が終わり、結子と二人で寮に帰る途中に尋ねてみる 結子「………あんた、まだ友達作ってないの?」 何でだろうか…………すごく視線が痛い…… 勝「し、仕方ねえだろ。まだ、クラスにも馴染めてねぇし………」 自己紹介失敗してるから恥ずいし………… 結子「はぁ………。いつものあんたはどうしたのよ。もっと積極的に動かないと、友達出来ないわよ」 さすがにぼっちは嫌だなぁ……… …………よし!くよくよしてても始まらねえよな!俺らしくもねえ! 勝「結子!俺、頑張って違うやつと組むぜ!」 結子「そう。ならいいわ。私も他の人と組んじゃったしね」 ………へ?つまり、最初から俺と組むつもりはなかったと? 勝「まぁいいか。んじゃ、当たったら敵同士だな!負けねえぞ!」 結子「…………下級で最上級に?」 そうでしたね。分かってましたよ! 勝「でも、重要なのはランクじゃねえよ!見てろよ結子。負け犬でも遠吠えはするんだぜ!」 結子「…………ダメじゃん」 そうでしたねチクショォォ! ここは窮鼠猫を噛むだったか! 結子「とりあえず、明日の午後までにはペア作りなさいよ。それじゃ、また明日」 勝「おう!んじゃ、またな」 結子は手を振りながら、女子寮の方へ歩いていく 勝「おっしゃぁ!やってやるぜぇ!」 夕焼け色に染まった空に向かって、俺は拳を突き上げる 下校中の生徒に白い目で見られたのは言うまでもなかった グスン
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