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そうして、忠邦と話している間にも、模擬戦は進められていく
他のやつらは、だいたいが中級のランクの使い魔だ
なかには、上級のやつも2、3人いた
勝「お、結子の番じゃねえか」
続いてステージに上がったのは結子ともう一人の女子。さっき、結子と話していたやつだ
ナルシー「それでは、始めてくだサイ!」
ナルシー先生の合図で、両者の使い魔が大きくなる
スノウ「グルァァァァ!!」
………うん、相変わらずの迫力だな
見ろ、相手の使い魔がビビっちゃってよ
やはり、最上級の名は伊達じゃねぇな
結子「澪!手っ取り早く決めるわよ!」
澪「分かった!ミア!『アクアファング』!」
ミア「キシャァァァァァァ!」
澪と呼ばれた女子が、自分の使い魔に指示をとばす
すると、二人の背後にいた青い蛇みたいなやつが飛び出していった
忠邦「………上級か。それも水属性。このペア、なかなか強いな」
隣で忠邦が呟く
勝「いや、結子がいる時点で十分強いと思うんだが………」
忠邦「いや、戦闘力で見ればそうなんだがな。だが、俺が言っているのは戦略的に見て。ということだ。ほら、見てみろよ」
視線をステージに戻す。そこには、体が凍りついて動けない使い魔が二匹
忠邦「さっきのやつが、水属性の技で体を濡らした後、平井が凍らせたんだろうな。火属性なら抜け出せたんだがな………」
なるほど、これが忠邦の言っていた戦略的にってことか
確かに、相手の使い魔は風に雷。抜け出すのは、無理だったのだろう
結子「いくわよ!スノウ!『アイスボール』!」
スノウ「ギャウッ!」
スノウの周りに、30cmほどの氷の塊が作られると、そのまま動けない使い魔たちに襲い掛かった
ナルシー「そこまで!勝者は平井サン、林野(ハヤシノ)サンペアデス!」
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