一章

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結子「でも、あんたも無茶するわね」 勝「は?何がだよ」 あれから模擬戦は全て終わり、俺は結子と今回ペアになった忠邦と帰っていた 結子「何がって………あれだけ火の玉出したのよ?魔力の方は大丈夫なの?」 怪訝な顔をしてこっちを見る結子 え?何故俺の魔力? 忠邦「使い魔の特技は、召喚者の魔力を使うんだよ。お前、よくそれで受かったな」 結子の言っている意味が分からない俺に呆れた様子で忠邦が言った 勝「大きなお世話だよ。悪かったなバカで」 結子「はいはい、喧嘩しない。只でさえ暑苦しいのに、もっと暑くなるわよ。でも、あなたもよくこんなやつと組もうと思ったわね」 結子が俺の隣で歩く忠邦に尋ねた おいこら、こんなやつとはなんだ。こんなやつとは 忠邦「まぁな。勝にも言ったが、本当は中学の友達と組むはずだったんだが………体調崩しちまってな。まぁ、平井さんが教えてくれてよかったよ」 結子「平井で構わないわよ。まぁ、クラスメイトなんだし、これからよろしく」 忠邦「こちらこそ、よろしく頼む」 お互いに自己紹介を済ませる あれ?俺は空気ですか? 勝「ちょっ!俺のこと忘れてないか!」 結子「?何か聞こえた?」 忠邦「そうか?俺には何も」 勝「無視は止めてくれよ!てか、忠邦も乗るんじゃねぇ!」 それでも尚無視を続ける二人。クソ!こうなったら……… 勝「おい!そこの貧にゅ結子「何か言った」………」パキパキパキ 一瞬、そう、一瞬でだ。俺の足が氷ったのだった 結子「ねぇ………勝?何か言わなかったかな?」 そのまま結子が俺の頬に手を添えると、少し氷ってしまった ヤバイ………言ったら死ぬ‥…………!! 勝「い、いへ………な、なひもひってまへん……」 結子「そう?なら良いのよ。…………でも、もし次に何か言ったら………氷って死ぬわよ?」 ゆっくりと、結子は手を離す。だが、 頬の氷はくっついたままだった 勝「し、死ぬかと思った………」 忠邦「まぁ、なんだ。お疲れ様」 忠邦よ。お前にこの辛さはわかるまい その日は妙に体が冷え、ゆっくりと風呂に浸かって寝た 風呂に入って、背中が氷ってるのを見たときは驚いたぜぇ…………
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