二章

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?「今年の新入生はどうでしたか?」 ?「なかなかいい人材が多かったよ。君と同じ最上級を呼び出した子だっているんだから。そうだろ?エース」 エース「ギャウギャウ!」 とある部屋。男が扉を開けてはいると、そこにはいつものように無表情で席につく女生徒がいた 男の肩には、緑の鳥がとまっている ?「最上級………ですか。属性は?」 ?「氷さ。他にも、めぼしい生徒はいたよ。僕らの学年よりも上級が多かったしね。それより、紅茶を入れてくれないかい?喉が乾いたんだ」 男子生徒が部屋を進む。部屋の一番奥には、豪華なイスと【生徒会長】と書かれた札がある この男子生徒こそ、巨鳥ガルダを使い魔に持つ風馬迅その人である 風馬「それでだ。計画の方はどうなってるんだい?副会長」 紅茶を運んできた女生徒に、札がは尋ねた 女生徒は表情は変えずに、紅茶を風馬の前に置いた 副会長「着々と進行しております」 風馬「そうかい。あぁ、早く奴等の驚きと恐怖に満ちた顔を拝みたいものだ」 ニヤリと風馬は笑った。副会長はそんな顔をみても、表情は変えない。彼がこんな人物だということは十分に承知しているのだ 風馬は目の前の紅茶を口に含む 風馬「やっぱり、君の淹れた紅茶は美味しいね。さて、それじゃあ副会長。計画の方は任せるよ」 副会長「はい、分かりました。それではピーちゃん。行きますよ」 ピーちゃん「グルルル………」 副会長は隣のイスに寝転がっていた使い魔を抱き上げると、そのまま部屋………もとい、生徒会室を出ていった 彼女が出ていくのを見送って風馬は思う 風馬「………彼女、ネーミングセンスは何とかならないのかなぁ………」
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