二章

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忠邦「で?勝。人数は集まったのか?」 俺が柳瀬の印象について考えていると、忠邦が残りの人数を聞いてくる 勝「あと2人だ。なんとか集めたいんだが………」 クラス中を見渡す。他のやつらはもうすでにメンバーを集めたらしく、そなメンバー同士で話し合っていた 柳瀬「……人数不足…」 勝「まぁ、その通りだ。あと2人、絶対いるはずなんだが………」 忠邦「なら、あいつらのことじゃないのか?」 不意に、忠邦が教室の角で固まっている2人組を見つける 勝「ナイス忠邦!それじゃ、誘ってくるぜ」 俺は席を立つと、真っ直ぐにその2人に近づいて行くのであった 西野田「………人、集まらないねぇ…」 河野「………そうだなぁ………」 忠邦が2人を見つける前、西野田、河野ペアも班を作ろうとしていたのだったが、全くといっていいほど人は集まらない 河野「何がダメなんだろうなぁ」 西野田「主に、零斗のやってきたことだよね?そのせいで僕も同じように見られてるってことを忘れないでよ?」 西野田は呆れたようにため息をついた 河野「…………?なんのことだ?」 西野田「零斗の女子に対する行いだよ!そのせいで、君も僕も変態だと思われてるんだ!しかも僕は濡れ衣なんだよ!?」 河野「まあまあ、事実なんだし、いいじゃねぇかよ」 西野田「事実じゃなぁぁぁい!! 河野の返事に対し、ヒステリックに叫ぶ西野田 ………その様子を周りが奇怪な目で見ているとも気付かずに… 河野「そんなに怒るなって。どうせ班は出来るしよ。………女子の班だったら………グヘヘ」 西野田「よし表行こ。その脳みそ引っ張り出して洗ってあげるよ」 河野「落ち着けって。ほら、言ったそばからお誘いが…………」 自分達の方へ向かってくる人物を見ると、河野の顔は絶望した表情に変わった 勝「なぁ、チーム組もうぜ!」 声をかけたのは、以前模擬戦で戦った東畑勝であった
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