二章

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西野田「ホントに!ありがとう!こっちもなかなか集まらなくて困ってたんだよ」 勝「そりゃよかったぜ。俺達もあと2人でさ。まぁ、これからチームなんだし頑張ろうぜ!」 西野田「よろしくね。ほら、零斗も」 と、西野田は隣で立ち尽くしたまま喋らない河野の方を向く 河野「…………何故だ………」 勝「ん?どうした?」 河野「何故女子じゃないんだぁぁ!!」 え?ちょいまち こいつはなんで叫んでんの? いきなり叫んだ河野に周囲のやつらも驚く 河野「おい直生!なんで女子が来ないんだよ!」 西野田「零斗落ち着いてって。あれだけやって話し掛けてくる女子がいたらそれは痴女かおか◯だよ」 詰め寄ってくる河野をなだめようとする直生 いや、西野田よ。そのなだめかたもどうかと思うのだが……… 河野「くそぉ…………神は俺が嫌いなのかよぉ………」 西野田「少なくとも女子には嫌われてるからね」 床に手をついて、すっかり落ち込んでしまっている河野 そんな河野の背中を西野田はよしよしと足で擦っている いや、何してんだよ西野田 結子「ちょっと、まだ集まってないの?」 すると、結子が少しイラつきながらこっちにきた どうやら、もう一人の女子の方はOKだったみたいだな 勝「いや、誘ったのは誘ったんだが……河野のやつが………」 河野「河野です。これからはチーム同士、仲良くしてください」 いつの間に移動していたのか、河野が結子の前で片膝をついていた え?見えなかったんだけど? 河野「つきましてはこれから一緒にお茶でも…………」 そこまでいった河野は顔を上げると、結子のある部分を見てこう言った 河野「………ふん、貧乳か。間違えグベラッ!!??」 河野…………結子にそれは禁句だぜ……… あいつはもう終わったな 結子「ごめんなさい。よく聞こえなかったのよ。もう一回いってくれるかしら?」 教室を氷らせながら、結子はゆっくりと河野に近づいていく もちろん目は笑っていない
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