二章

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河野「クゥッ…………」 吹っ飛ばされた河野が呻き声をあげて立ち上がる 河野「今のはなかなか効いたぜぇ………思わず昇天しそうになったぞ…………」 ………は?え?こいつ何て言った? ポンッ すると、いつの間に隣に来たのか、西野田が俺の肩に手を置いて言った 西野田「気にしないで。零斗は昔からああだから」 西野田は呆れたようなうんざりしたようなそんな顔をしている …………お前も苦労したんだな……… 結子「何よ。変態は黙りなさいよ。気持ち悪い」 河野「残念だが、巨乳の女子なら嬉しかったんだが、貧乳に罵られてもいまいちだな」 結子に言い返す河野。やはり変態だった 結子「…………いい加減にしないと、氷らすわよ?」 結子の足元が徐々に氷っていき、冷気が漂い始める 河野「おお、怖い怖い」 しかし、河野はこれに全く動じない。俺ならすでにびびって土下座しているだろう。 そう考えると、河野は変態だが、意外と肝が据わっているのだろう 河野「だがなぁ、平井。そんな怖いこと言ってもよぉ………」 そこまで言うと、河野は結子を………いや、結子のスカートを指差した 河野「熊がプリントされたようなパンツはいてたら怖くもなんともねぇぞ?」 結子「へ?…………っ!?変態!?どこみてんのよ!」 一瞬で真っ赤になった結子はスカートを抑えた 河野「いやいや、『俺自身』は見てねぇよ。………それに、そんな風に抑えてるからパンツに着いてるリボンまで見えてるぞ?」 結子「やっぱり見てるじゃない!」 河野「いやだから、『俺は』見てねぇよ」 どういうことなのだろうか?河野は先程から、自分は見ていないとしつこく言っているが、結子の反応を見る限り、本当のことなのだろう …にしても……… 勝「結子…まだそんなパンツをはいていたのか………」 結子「ち、違いっ!こ、これは……そう!こいつが口から出任せを」 河野「お、やっぱりピンクか」 結子「見るなぁぁぁ!!」 結子が吠えた。それも、女子とは思えないような声で しかし、結子が叫んだ瞬間に、氷は河野へと向かい……そして、何故か俺の方にも向かってきた 勝「え、ちょ!?俺は関係な…」 俺が覚えているのはそこまでであった
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