二章

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河野「……ごめ~んちゃいっ☆」 直生「謝ってすまないよっ!」 その、なんだ。………御愁傷様としか言えないなこれは 直生の話を聞いていた俺達だったが、なんと声をかけたらいいのやら、今までの直生の苦労がわかるような気がした 忠邦「……河野。お前はもう少し直生を労れ」 忠邦も話を聞いて、可哀想に思ったのか、河野に注意する 河野「………………………………まぁ、善処するよ」 直生「今の間はなにっ!?」 でも、こいつ、よく無事でいたな 先輩方からの攻撃を受けてたって話だが…… 俺がそのことを伝えると、直生は怒るのを止めて、こっちを向いた 直生「ベルのおかげだよ。僕の能力は【エスケープ】っていうんだ。まぁ、危険の察知とか、攻撃の回避とかが得意になってるんだよ」 河野「ま、ヘタレな直生にはピッタリだな!」 直生の後ろで、河野が元気に言った てか、ヘタレって……本人の前でいったらダメでしょうに 直生「そういう零斗だってそうじゃないか」 結子「そういえば、変態はまだだったわね」 確かに、こいつの能力は気になる。なにかと、不思議なやつだからな 河野「フフフ……聞いて驚けっ!俺の能力。それはな……【リンク】だ!」 ……えと、そこからは? まるで、説明は終わったかのように、腕組みをする河野 結子「ちょっと、なに止まってんのよ。早くしなさい」 イラついているのか、結子が急かす 河野「まぁ、待て。かわいい猫のプリントされたパンツが泣いているぞ?」 は?パンツ? パキパキッ! その瞬間、俺達の足元が……氷った 結子「あ、あんた……な、なんで……」 ワナワナと震える結子を無視して、河野は続けた もちろん、俺達にはなんのことかがさっぱりわからない 河野「むぅっ!前にはリボンだとっ!?」 結子「キャァァァァァァ!!!」 突然、叫び出した結子は、何を血迷ったのか近くの机を河野に投げつけた 河野「ひでぶっ!!??」 そして、河野はそのまま倒れたのだった
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