二章

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真太「……勝、お前まだ……」 河野の様子を笑いながら見ていると、真太から声がかかった いや~、俺がやられているときもああなってんだなぁ~ ……笑えねぇよ 直生「そういえば、皆何してたの?零斗はともかく、僕はさっき来たところだからさ」 忠邦「あぁ、ちょうど、皆の使い魔の能力を確認してたところだ。お前ら二人には後で教えてやるよ」 河野「んじゃ、俺は、澪ちゃんにでも教えてもら結子「澪に近づいたら殺すわよ」………うなんてことはなくて、忠邦、頼んだ」 あ、あの河野が、結子に従っているだと……!? よほどの恐怖体験だったんだな…… ……まぁ、今だけかもしれんが 勝「それはそうと、俺の能力だったな。それなんだが、俺もよくわからねぇんだ」 忠邦「分からない?どういうことだ?」 結子「そうよ。使い魔との契約したときに、感覚的にわかるはずだけど?」 勝「そあいわれてもなぁ……。わからねぇんだから仕方ないだろ……」 そう、俺は未だにヒナタの能力が分からない 普通、能力というのは、契約時に自分で分かるものなのだ 理由としては、使い魔と魔力での繋がりが出きるため、契約者も劣化版とはいえ、能力の行使はできる 逃げていた直生が良い例だ つまり、契約した時点で、契約者も本能的に能力は理解できるはずなのだ しかし、ヒナタとけを交わした俺はそれがまったく分からない 下級の使い魔ってのは、皆こういうものなのか? 河野「なんだよぉ。それじゃぁ使えねぇじゃんか」 直生「零斗。そんなこと言っちゃダメだよ」 隣でブウブウ言う河野を直生がなだめる そりゃ、俺だってそう思っている。だが、分からないものは仕方ない 忠邦「ま、あんまり気にすんなって。そのためのチームだ。俺達を頼ってくれればいい」 結子「そうよ。……ま、このくらいじゃ、あんたはめげないと思うけど」 たぶんこれは、結子なりに慰めてくれているのだと思う 長年一緒にいたんだ。それくらいわかる 勝「ありがとな。結子」 結子「…フンッ!//なんのことやら!//」 顔を薄く朱に染めながらも、そう返してくれた結子 結子の隣で、澪が「このこの~」とか言っているが、なぜそれで結子は慌て出すんだ ………うぅむ……謎だ
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