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「今日からCクラスの担当になった福村健助だ。これから一年間、よろしく頼む」
あれから、結子と教室に向かったが、席は名前順に座るらしく、俺達は前後の席になった。
福村「んじゃ、一番のやつから順番に自己紹介していけ」
福村先生が言うと、窓際のやつが立つ
「僕は――――」
一人一人、自己紹介を済ましていく
勝「なあ結子。自己紹介って、なんて言ったらいいんだ?」
俺は後ろの席に座る結子に尋ねてみた
結子「皆と同じようにしたら?属性とか出身とか」
勝「なるほど……ありがとよ」
丁度その時、俺に順番が回ってきたようだ。
俺は立ち上がり、出来るだけ大きな声で話す。
勝「え~ファリス出身の東畑勝です! 属性は火。よろしくお願いしまつ!」
その瞬間、空気が冷えた。
うん、3℃は下がったな
……超~帰りてぇ……
福村「あ~……間違いは誰にでもある。あんまり気にすんなよ」
俺のことを慰めてくれているのだろう。福村先生が声をかけてきた
先生……なんのフォローにもなってませんよ……
とりあえず、席に着くが、今の俺はやっちまった感でいっぱいだ。
結子「はぁ……」
後ろでは、結子がしょうがないやつだ。とでも言いたそうな顔をしている
んだよ……意外に緊張すんだぞ! ため息つくなら完璧に自己紹介してみやがれ!
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