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忠邦「よし。直生も大丈夫なようだから、話を戻す」
あの反応見て大丈夫って……忠邦よ。お前の目は節穴か?
忠邦「真太の調べによれば、この先の滝の裏に洞窟があるそうだ。そこに拠点をおく。一日目から下手に動くのも危険だしな。戦闘は明日にするつもりだ。……意見があるやつはいるか?」
忠邦の後ろでコクコクと頷く真太
いったいあなたはどこからそんな情報を集めてくるんでしょうか?
結子「まぁ、いいんじゃない?別に不満なことはないもないし」
澪「私も~。今日はちょっと疲れちゃったし」
河野「ま、澪ちゃんがそういってんだ。断る理由がないしな」
直生「僕も」
次々に結子たちが同意していく
……真太のことについてはスルーなのかよ
忠邦「勝はどうだ?」
俺が心のなかで考えていると、答えなかった俺にみかねたのか、忠邦から催促の言葉
勝「……俺もそれでいいぞ」
もちろん、断る理由がないため、直ぐに同意
忠邦「それじゃ、このまま滝まで行くぞ。それと、滝までの間で、それぞれ燃えるものを拾ってくれ。ここら辺の夜は冷えるらしいからな」
それも真太情報かよ……
そんなことを思っていると、皆が歩きだす
途中で言われた通り、枯れ葉や薪用の枝等を広いながら歩く
こんなことをしていて、敵に見つからないのか
疑問に思った俺は忠邦に尋ねてみた
すると、忠邦は大丈夫大丈夫と言いながら、
忠邦「フウに周辺の探知をやらせているが、敵の反応はない」
とのこと
さすが忠邦。頼りになる男だ
忠邦「と………ここだ。皆、着いたぞ」
おっと……どうやら、着いたみたいだ
直生「へぇ……これはすごいねぇ」
隣にいた直生が感心の声をあげる
そりゃそうだ。何せ、目の前にあるのは白い飛沫をあげながら、勢いよく落ちる滝
まさに圧巻の光景だな
河野「……で?これ、どうやって裏にまわんの?」
「「「「「………」」」」」
その言葉に、俺達は固まった
もしかしたら、ここには沈黙の妖精でもいるのか?
そんなことを思わされるほどだった
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