177人が本棚に入れています
本棚に追加
真太「……火を見て思い出した。………10年前のある村での事件…」
結子「確か、村人の生き残りはいなかったってやつよね?」
真太「………俺も詳しく調べた。……けど、あまりにも情報が少なかった……」
10年前の事件。これは知らない人はいないとまで言われている大事件だ
内容は、とある村に火属性の召喚士ご現れ、使い魔を使って村を焼いたというもの
生存者は0人と言われている
分かっているのは火属性の召喚がやったと言う事実だけだ
今もなお、召喚士が起こした事件として歴史に残っている
忠邦「真太でも分からない事件か……。犯人は誰か……だな」
カチャンと、何かが落ちる音がした
直生「…………」
見ると、直生が持っていたコップを落としていた
勝「おい、直生。大丈夫か?」
直生「……………え?あ、うん。何でもないよ」
しばらくの間のあと、直生は笑った
だが、物凄く無理をしていそうな顔だ
忠邦「体調が悪いならもう寝ろよ。明日は大変だからな」
直生「うん。そうさせてもらうよ。それじゃ、皆、お先」
直生は立ち上がると、焚き火の光が届かないおくの方へ歩いていった
勝「なぁ、直生のやつ、大丈夫なのか?」
結子「大丈夫でしょ。いつもあの変態にくっついてんだから。直ぐによくなるでしょ」
そういうものか?体調が悪いっていうかんじじゃなかった気がするんだが……
河野「……直生……」
そんな彼の小さな呟きは誰にも聞こえなかった
最初のコメントを投稿しよう!