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勝「ん……」
皆が寝静まった夜、目が覚めてしまった
どうやら、サバイバルということで、かなり興奮しているみたいだ
勝「……水でも飲むか」
疲れているのか、喉も乾いている
俺は、足元においてある荷物から水筒をとるために起き上がった
勝「んくんく…パハァ……。生き返……あれ?」
ふと、見ると、空いている布団が2つ
誰か起きてんのか?
勝「……河野と……直生か。直生はもう大丈夫なのか?」
少し気になったので、布団から出る
どうやら、洞窟内に二人はいないみたいだ。……てことは…
勝「…外か?」
幸いにも、月明かりがあるため、普通に歩ける
俺は靴を履くと、洞窟の外へ向かって歩いた
河野「なぁ、直生」
月が登る夜空のした。二人の少年が話し合っていた
直生「……どうしたの?零斗」
河野「大丈夫なのか?」
うーん、どうなんだろ。直生はマフラーに顔を埋めながら答える
直生「正直、まだ怖いよ。今は大分落ち着いたけど、それでも……」
河野「そうか……。頑張れとは言うつもりはないが……いつかはあいつらにもはなさきゃいけないかもしれないぞ?」
直生「……うん」
直生は顔をマフラーからだすと、そのまま頭上の月を見上げた
直生「分かってる。それに、ここまで立ち直れたのも、零斗のお陰だしね」
河野「バカやろぉ。礼なんていらねぇよ。俺がやりたくてやってきたんだ。心の中だけで感謝しとけ」
直生「ふふ、そうさせてもらうよ」
そう言って、直生は笑った
河野「……なぁ、直生」
直生「どうしたんだい?」
河野「お前……復讐とか考えてるのか?妙にこの学校への入学にこだわってたし…」
直生「………僕自身、よくわかってないよ。ただ……」
ただ?河野は直生に聞き返した
直生「……仇くらいは取りたいな……なんて」
河野「……そうか。まぁ、無理はするなよ」
わかってるって。
月夜のした。二人の少年が笑い会う
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