サバイバル

11/18
前へ
/87ページ
次へ
勝「ん……」 皆が寝静まった夜、目が覚めてしまった どうやら、サバイバルということで、かなり興奮しているみたいだ 勝「……水でも飲むか」 疲れているのか、喉も乾いている 俺は、足元においてある荷物から水筒をとるために起き上がった 勝「んくんく…パハァ……。生き返……あれ?」 ふと、見ると、空いている布団が2つ 誰か起きてんのか? 勝「……河野と……直生か。直生はもう大丈夫なのか?」 少し気になったので、布団から出る どうやら、洞窟内に二人はいないみたいだ。……てことは… 勝「…外か?」 幸いにも、月明かりがあるため、普通に歩ける 俺は靴を履くと、洞窟の外へ向かって歩いた 河野「なぁ、直生」 月が登る夜空のした。二人の少年が話し合っていた 直生「……どうしたの?零斗」 河野「大丈夫なのか?」 うーん、どうなんだろ。直生はマフラーに顔を埋めながら答える 直生「正直、まだ怖いよ。今は大分落ち着いたけど、それでも……」 河野「そうか……。頑張れとは言うつもりはないが……いつかはあいつらにもはなさきゃいけないかもしれないぞ?」 直生「……うん」 直生は顔をマフラーからだすと、そのまま頭上の月を見上げた 直生「分かってる。それに、ここまで立ち直れたのも、零斗のお陰だしね」 河野「バカやろぉ。礼なんていらねぇよ。俺がやりたくてやってきたんだ。心の中だけで感謝しとけ」 直生「ふふ、そうさせてもらうよ」 そう言って、直生は笑った 河野「……なぁ、直生」 直生「どうしたんだい?」 河野「お前……復讐とか考えてるのか?妙にこの学校への入学にこだわってたし…」 直生「………僕自身、よくわかってないよ。ただ……」 ただ?河野は直生に聞き返した 直生「……仇くらいは取りたいな……なんて」 河野「……そうか。まぁ、無理はするなよ」 わかってるって。 月夜のした。二人の少年が笑い会う
/87ページ

最初のコメントを投稿しよう!

177人が本棚に入れています
本棚に追加