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忠邦「ストップだ」
洞窟からでたあと、森のなかを進んでいると、忠邦が立ち止まった
忠邦「ここから西に百メートルくらいか?そこに一組いるぞ」
河野「よくわかるな?やっぱ使い魔か?」
不思議に思ったのか、河野が忠邦に尋ねる
忠邦「まぁな。フウもそう言ってる」
ボコッ
フウ「ギャウギャウ」
すると、忠邦の足元からフウが顔を出した
忠邦「そういうわけだ。真太、頼む」
真太「……了解」
忠邦の隣にたっていた真太が前に出ると、そのまま目の前の木の上に飛び乗る
そのまま木から木へと飛びうつっていく
直生「……たまに思うんだけど、柳瀬君って何者なの?」
勝「俺はいつも思ってるんだがな……」
遠退いていく真太を見ながら、俺と直生が呟いた
澪「まぁまぁ、気にしちゃダメだよ~」
結子「まぁ、そういうことね」
なぜ、この二人はあれを普通に受け入れられるんだ?
俺の思いなど露知らず、結子たちは仲良くしゃべっている
忠邦「喋っている暇は無いぞ。河野。そっちはどうだ?」
河野「おう。問題はねぇ。今のところ、向こうが気づいたそぶりはないな」
河野が目をつぶりながらOKのサインを出す
どうやら、河野の方もエラスを出して、【リンク】で視覚を共有しているみたいだ
忠邦「よし、真太が帰ってきしだい、こっちも動くぞ。向こうにはエラスがいるから、先制は河野に任せる」
河野「まかせろ」
忠邦「そのあとは、林野と平井が正面突破。後ろから真太以外の二人が攻撃だ」
直生「分かった。任せて」
勝「俺も正面突破でいいんだが……」
せっかく出番かと思えば、裏からの不意討ち。……なんだかなぁ……
忠邦「勝の使い魔は下級だからな……それに、平井たちとの連携がとりにくいからな」
……まぁ、そういうことなら、仕方ないか
俺はしぶしぶ頷いた
忠邦「あとは、真太だが……上手く逃げた敵の方を頼む。後ろから殺ってくれ」
真太「……了解…」
直生「うわぁ!?び、ビックリした……」
いつの間にいたのか、真太が直生の後ろから表れた
だから、お前はなんなんだよ…
忠邦「よし、作戦かいしだ!」
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