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まぁ、なんだかんだで、俺はあれから三日間も学校を休んでる。明日からはちゃんと行こうかな…
予想は出来てたけどさ、もう傷口が痛くて痛くて…三科の適切な処置のおかけで、膿むこともなく、傷の治りも早かったけど…
なんと、いうか、むずむず、する。ちゃんと、お礼言わないといけないよな…でもなぁ、ぶっちゃけ、まだ怖いよね…
「ったく、どんだけドジすれば気が済むんだよ」
と、放課後、しかも部活終わりにわざわざ、家まで見舞いに来てくれた冬馬が俺のデコを小突く。
「ぅ、ごめん…」
「躓いて転けて怪我して学校休むなんて…先生には自転車で事故ったって言ってあるから。」
「うう、ごめん、ありがとう…明日からは、ちゃんと、行きます。」
「まぁ、でも、対した怪我じゃなくてよかったよ」
はぁ、と優しいため息をついた冬馬。ああ…どこまで良いやつなんだ。俺の王子様…
「冬馬…すき」
「はいはい、わかったから、気をつけろよ?」
びよーんと、俺の頬を引っ張り、呆れたように笑う冬馬。
「ふぁーい!」
「はい、良い返事。…あ、そういえば、今日さ、なんかわからないけど、三科が教室来たんだよ。」
…!?
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