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「みっ、みみみ、三科が!?」
思わず、声がひっくり返った。まさか冬馬の口から三科って単語が出てくるとは…冬馬にはまだ、三科のことなんも言ってないないし…
「動揺し過ぎ…なんか教室見渡して、出てったけど…まさか幸秀、また三科となんかあったか…?もしかして、その傷…」
なにか、疑うような冬馬の視線。
確か、三科は絡んでは居るけど、怪我を負わせたわけではなく、治療してくれたんだ。
「ち!違うよ!それは違う!大丈夫!なんもないよ!」
「…なら、良いけど…でも、三科が俺らの教室に来るなんて、変だよな?可能性あるとすれば、やっぱり幸秀じゃないか?なんにも興味ねぇ、みたいな顔してるけどさ」
「嫌味なほど、イケメンだしね。」
「そーそーって、おい、話を逸らすな。」
ナイスツッコミ!…でも、三科のこと、あんまり話したくないなぁ。やっぱり冬馬には心配かけたくないし、三科も他人に自分の話言いふらされても良い気分はしないよね。
「…三科が俺に会いに来るとか、ないでしょ。さすがにさ!」
でも、本当に俺目当てで教室に来たなら…どうしてだ?
三科が、これ以上俺に関わる理由なんてないよな?
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