machi.番外編5

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「あ、…着いたみたいです!」 祐がインターフォンに反応して、慣れた手つきでロックを解除する。 時々、俺は祐と実は同棲しているんじゃないかという錯覚に陥る。 透き通った空の青さがやけに目に染みる。 緑を揺らす初夏の風が耳に心地いい。 こんな風にゆいの心が快晴で、 穏やかに揺るぎなくあることを願っている。 小さな諍いやすれ違いや時には疲労があったとしても。 共に過ごせる時間を大切に笑い合えていることを いつも願っている。 「稜にい!」 いち早く俺を見つけた翔が部屋の窓を開けて、俺に飛びついてきた。 「翔」 しっかりした身体つきになり、軽々しく抱き上げたりできなくなった翔を受け止めて、頭を撫でる。 「元気だったか」 「うん!」
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