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「ゆい。おかえり」
ういを抱いたまま、翔を連れて部屋に入る。
「稜さん。お邪魔します」
ゆいが俺を目に映して穏やかな笑顔を浮かべた。
その小さな頭を軽くなでた。
もちろん苦労もあるだろうが、
ゆいの笑顔は何気なくかけがえのない穏やかな日常をうかがわせた。
お前が幸せであることをいつも願ってる。
「うい。こっちで遊ぼう」
「はい」
翔とういがマンションの探索を始めた。
「なあ、うい。嫌いはどうかと思うぞ」
その後を諦めきれない様子の悠馬が続く。
「やー。パパとはあそんであげない―」
女の子ってませてて可愛いな。
あの悠馬がひとたまりもない。
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