machi.1

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「ね~、ゆいちんも思うでしょ?」 元気よく返事をしたはずなのに、ナースさんたち、まだ声を弾ませている。 「はぁー…、まぁ…、はは」 急に話を振られても、全く着いていけてない、私。 ゴミ箱を片付けながら、もごもご言っていると、 「まっ、そっか。 ゆいちんには王子がいるもんね。」 うんうんって。いつの間にかみんな納得している。 「ゆいちんの王子、かぁっこいいよね~」 なんか、ちょっとくすぐったい。 でも。 「…はい。私にとっては世界一です」 たとえなんと言われようと、それは譲れない。
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