いきなり物語が始まるわけではないワケで。

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練習が一段落したのか、真ん中にいた二人が渚たちの下に近寄ってきた。 二人のうち片方が面を外し、渚を指差す。 「おっせーよアホ!時計もよめねーのか!」 「なっ…!人をアホとか言わないでくださいよ!」 いきなりの怒号に渚は少し怯んだが、すぐに負けじと反論する。 「ったく…約一時間遅刻だぞお前」 ため息混じりに男は言う。 「まあ、渚が遅刻しないで来たら、それはそれで驚きだけどな」 もう一人が面を外して、言った。
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