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……違う。もうわかっていたんだ。誰も私を……人として見てはくれていないことを。
「わかりました。」
ただ一言を告げてその場から立ち去る。希望だと願った存在でさえ、あんな目で私を見る。
一層の事、すべて燃やしてしまおうかとまで考えてしまう。
ただ村から出て行こうと歩みを進める。ここに居たらいつか本当におかしくなって……
「ルヴィ、一緒に星を見る約束!今日だよね!」
後ろから呼び掛けられて我に返る。身体は向きを変えず視線だけ声の方へ向ける。明るい男の声、聞いた事がある声だからたぶん関係のある人だろう。
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