絶望的男子

2/8
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
暗い空気が悪そうな部屋。 パソコンの前に座る1人の人物。 その人物はカタカタとキーボードをひたすら打っていた。 その人物がキーボードを打つたびに画面には凄いスピードでアルファベットや記号が打ち込まれていく。 「ハッキング完了」 人物が呟く。その声は成功した事が嬉しいとゆうわけでもなく、ただ無機質にどこか暗い声をしていた。 声からさっするにハッキングをしている人物は男性のようだ。 「政治家の汚職、脱税、その他もろもろ。相変わらずこの世は腐ってる」 男は開かれたページを前にして言う。 画面にはこの国の裏、すなわち表に出たら不味い事が大量に乗っていた。 「あぁ、ゴミが多過ぎる。このまま行くとこの国は終わるだろう。尤もそんな事は僕には関係ない。 生きている事が絶望である僕にはそんな些細な事興味すらわかない」 男性の無機質な声は部屋の中に虚しく消えていく。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!