降雨
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「もともと……」 男はまたさっきの言い掛けて立ち止まる口調に戻っていた。 「灯り、点けたままの方が、いいかしら」 私は卓上のランタンを見下ろしたまま、尋ねる。 憎らしいことに、ランタンの灯(ひ)は消えかかっていた。 「それとも、暗い方が安心します?」 返事の代わりに、幾分遠くなった雷の音が窓の外で鳴った。 「君は、どうなの?」 問い返す男の声はどこか恐れている様だった。
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