1,はじめまして

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「…んぁ?」 目が覚めたら、暗闇の中だった。 「…どこだ、ここ」 「おはよう」 「!?」 「目が覚めた?」 急に聞こえた声に驚いて振り返ると、いつからいたのだろうか。金髪でグラマーなおねえさんが立っていた。 「誰…?」 「あら、人に名前を聞くときは、まず自分から名乗るものよ」 「…おれは、ユキヒロ」 渋々名乗ると、おねえさんは小さく笑って。 「それでいいのよ。…私はイーラ。西の魔女、イーラよ」 「魔女?」 「そうよ」 言うと、おねえさん――イーラは、持っていた杖を一振り。 「っうぉっ!?」 ふわり、とおれの身体が宙に浮いた。 ―――どうなってんだ…!? 「ちょちょ、イーラ…さん!!お、降ろしてくれ!!」 「いいわよ。――私の望む答えを出してくれるなら、ね」 ―――はぁ? (問題でも出すのか?) 「クイズ…か?」 宙に浮かされたまま――なんとも変な状況だ――聞くと、イーラはまた小さく笑った。 「私のために、戦ってくれる?」
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