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僧侶「どうだ?ぶっちゃけ俺と聖王が二人になる時、何か考えたんじゃないか?」
モンク「……ぐっ、確かに……チラッと思いました。僧侶×聖王様を!いやしかしこの状況では聖王様×僧侶も捨てがたい!」
メイド「やっばり……」
モンク「……申し訳ありません、道具でありながら自我を持つなんて」
聖王「モンク、お前……」
モンク「ですがこの戦の勝利は、貴方様に捧げます……この命を掛けて!」
僧侶「どうする気だ?このまま俺が勝利宣言をすればフィールドが反応し我々の勝利が決まる仕組みにでもなっているだろ」
モンク「……それをさせなければ良い。最終奥義!屠の撃!」(カッ)
僧侶「なっ!マズい!下がれメイド!」
メイド「この術……生命力を放出してる!?」
僧侶(この術は30秒ほどで全生命力を放出し、それを拳に乗せて敵に打つ物……その間生命力の放出の衝撃で周りの魔術や法術を無効化する!これは……止められん!)
聖王「馬鹿者!!止めんかモンク!!」
モンク「……えっ?」(ピタッ)
聖王「お前は俺の物だとお前が言ったんだろう!ならば勝手に死のうとするな!俺から離れようとするな!許可なく死ぬ事も離れる事も許さん!俺とずっと共に居ろ!!」
僧侶「……おいそれは、」
メイド「……まさか、」
モンク「……私は道具としてもう使い物になりません。それでも、使ってくださるんですか?」
聖王「何度も言われるな。大体ここでの負けは他で取り返すまでだ」
モンク「……分かりました。我々の、負けです」
僧侶「……おいモンク。今の聖王の言葉、」
モンク「優しい方、っスね。まだ僕を使ってくれるんですから」
僧侶「……兄さん愛の告白届いていませんぜ?」(ヒソヒソ)
聖王「……黙ってろぉ……!!」(ギリッ)
メイド(……さすがにこれは可哀想)
魔王サイド
魔王「……はっ!何か今とても面白い事になってる気がした!」
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