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翌朝
執事「おはようございます魔王さま」
魔王「おはよう。昨夜はどうだった?」
執事「むしろ魔物の群れが可哀想なくらいでした」
魔王「ふふっ、あの連中が相手じゃ仕方ないわね。この城がキズ付く事はまず無い……」(ガチャ)
ドガァン!!
戦士「良い加減にせんかぁ!」
精霊使い「いーやーだー!!帰らない!!ずっとここで働くんだー!!」
魔王「……夢か」(バタンッ)
執事「いえ……さすがにそれは無理があるかと」
魔王「自分の城の謁見の間に大穴空いてるこの状況をどう受け入れろと!?えぇい執事!とりあえず奴らの動きを止めなさい!」
執事「ぎょ、御意にございます!」(ヒュパッ)
精霊使い「アレっ!?突然動けなくなった!?」
戦士「ぬっ!何か細い糸が巻き付いておる!」
執事「私はスライム族、自らの身体を極限まで細く、硬くした糸です。その拘束は解けませぬぞ」(ギリギリ)
魔王「アンタの名前ってウォルターだっけ?裏切って若返ったりしないわよね?」
僧侶「えっ、ハイエロファントの方のイメージだったんですが」
魔王「執事で爺ならウォルターでしょ。あの散り際は格好良かったわね」(チラッ)
僧侶「執事、魔王さまがあのような散り際をご所望だぞ」
執事「いえ私全身吹っ飛ばされてもしばらくすれば生き返りますよ?」
魔王「むしろアーカードかよ」
勇者「よく分からん話してないでこっちに集中しろー!!」
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