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「えーっと…まだやる?」
男に言うとお腹を押さえながら
舌打ちをすると逃げるように走り去った。
「よわっ…」
私、武田雅は男兄弟の末っ子
兄貴達はみーんな空手やら格闘技やらをやっている。
所謂武道一家、というものだろうか。
最初は護身術として教わり始めたが、いつの間にか強くなってた。
今じゃ学校中に名前が知れわたっているらしい。
うん。だからもてねーんだわ。
…男には。
はは…
複雑だよね、女の子にもてるって。
「雅、また男子とケンカしたんだって!?」
「大丈夫?」
「あたし、傷の手当てしますよー?」
教室へ戻ると女子に囲まれた。
「情報早いなー。ん、大丈夫。ケガなんてするわけないし。」
ってか席へ戻りたい。
眠い…
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