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「あ、そうだお前、高校はナラヤイカ学園に行けよ」
中学を卒業し、高校にも無事合格。
あとは入学式を待つのみとなった春休みの朝のことだ。
いつものように遅い朝食をもっさもっさと腹に収めていると、目の前でコーヒーを飲みながら新聞を読んでいた兄貴がふと思い出したようにそう言った。
「…えーと、うん。とりあえず説明プリーズwww」
「…チッ、めんどくせえな」
兄貴はめんどくさそうに舌打ちをすると、読んでいた新聞を閉じて俺の方に向き直った。
「だから、お前の進学先はナラヤイカ学園だ。ちなみに全寮制だから近いうちに荷物まとめておけよ」
ななななんですって!?
…いやあのwww全く説明になってませんがwww
「ナラヤイカ学園…」
ナラヤイカ学園ってのは言わずと知れた名門校で、兄貴の母校でもある。
兄貴は確か特待生だったっけか?
まあ兄貴の頭がいいからと言って弟の俺も頭がいい…というわけもなく、俺の記憶が正しければ、俺がこの春入学する予定だったのはおバカで有名な地元の公立高校のはずだが…
…ん?ちょっと待てよ?
そういやナラヤイカ学園って…
………男子校じゃねえかwww
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