クロスソード 光と闇の剣

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「千尋、ゲームで遊んだんなら片付けろ!」 俺は二階にいるであろう弟に声をかける。 が、反応は無し。その後も何度か声をかけてみるが返事はなかった。 俺は頭をかき、通学バッグを椅子に置く。 「まぁせっかくだし俺もしてみるか。」 学ランをハンガーにかけ、床に座りこみ懐かしのコントローラーに手を伸ばす。 「ははっ、ボタンがすり減ってる。」 よく使い込んだせいかボタンの表示が剥げていた。 手になじむコントローラーを片手に俺は電源のボタンを上にあげる。 「カチッ」 と心地のいい音がなりテレビの画面が一瞬ゆがむ。 ≪テーレレーテーテーテーテーテーッテテー♪≫ 数秒後、見覚えのあるスタート画面が現れると同時にファンファーレが流れ始める。
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