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スタートボタンを押し、俺は【はじめから】の表示にアイコンをもっていく。
なんともいえない高揚感に当時を思い出す。
中学二年生にもなると少しずつ楽しみが減ってくる。
そんな俺がゲームで童心にかえるとは思いもしなかった。
俺はドキドキしながらコントローラーのスタートボタンを押す。
……が画面は変わらず。
「あれ?ボタンの反応わるくなったか?」
もう一度試すが結果は同じ。画面が変わることはなかった。
「おい、俺のドキドキを返してくれ。」
一気に気分はブルーになる。昔のゲーム機だからしかたがない。
コントローラーを床に置き俺は肩を落とす。
少し興奮したせいか喉の渇きを覚え、冷蔵庫まで行くために立ち上がろうとする。
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