はじまりの村

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俺は消えていった少女を見て唖然とする。 「な…なんだ今の。」 普通では考えられない光景。それに少女が言っていた 『クロスソードの世界へようこそ!』 という言葉。あれはいったいどういうことだったのか。 考えてもどうしようもない問題に頭を抱える。 どーせ夢だろ!なんて思えるわけがない。 夢を見ているときに「これは夢だ」なんて言葉がでたことは14年間生きていて一度もない。 数分間無い頭で考えていると遠くに扉があることに気付いた。 「行くしか…ないよなぁ。」 俺は他に行くあてがないので仕方なく扉を目指す。 遠くにあると感じていたが数歩あるいただけで扉の前まできた。 いや、”扉が前まできた”感覚がした。 扉は木でできており見た感じではアリスの国をイメージさせるデザイン。 ドアノブに手をかけ、ゆっくりとまわしていく。 不安のせいか重く感じるドアを手前に引く。
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